こんにちは!フードクリエイター&美腸アドバイザーの本間みのりです(詳しいプロフィールはこちらから)。
挫折しない腸活ダイエット。
今日は「楽しく食べることでエネルギーを消費する!」がテーマです。
12月~1月は美味しいものを食べる機会が増える季節。今からお正月太りを心配している方もいらっしゃるのではないでしょうか?
もし、美味しいものを食べても太らない方法があるなら知りたいですよね。
そこで今日は、「美味しいものを楽しく食べると、エネルギーを消費して太りにくくなる」仕組みについて紹介します。
食事誘発性熱産生 (DIT)について
これまでに、「食事をすることで体が温まってくる」という経験をしたことはありませんか?
実は食事をすると、食べ物を噛んだり、胃が食べ物をドロドロに溶かしたり、腸がぜん運動をしながら栄養を取り込んで不要なものを排出したりと、体の中で消化活動が起こります。
その過程で、発熱して体が温かくなるなど、食事の前と比べて代謝量が増えます。
この代謝量の増加(エネルギー消費)を「食事誘発性熱産生(DIT: Diet Induced Thermogenesis)」と言います。
普段はあまり意識しませんが、食事をすることは、エネルギーを吸収・蓄積するだけではなく、逆にエネルギーの消費もしているのです。
食事誘発性熱産生(DIT)はエネルギー消費の10%を占める
食事誘発性熱産生(DIT)は、体の一日のエネルギー消費の約10%を占めています。
ちなみに、その他のエネルギー消費は、「基礎代謝量(約60%)」と「運動等の身体活動量(約30%)」です。(厚生労働省 e-ヘルスネット より)
エネルギーを取り込むだけだと思っていた食事が、逆にエネルギーを消費させ、しかもそれが全体の10%もあるなら侮れません。
もちろん、基礎代謝や身体活動の消費エネルギーを増やせるなら、そちらの方が効率的ではあります。でも、基礎代謝をあげるには筋肉をつけるなど時間がかかるし、忙しい時に運動量を増やすのも大変です。
それに比べると、食事で消費エネルギーを増やすことなら手軽にできそうだと思いませんか?
そこで次に、エネルギー消費を高める食べ方をご紹介します。
食事誘導性熱産生(DIT)を高める食べ物・食べ方
1.栄養素(たんぱく質)
栄養素の中では、たんぱく質のエネルギー消費が高いです。三大栄養素を比較すると、たんぱく質を摂取したときは摂取エネルギーの約30%を消費しますが、糖質の場合は約6%、脂質の場合は約4%です。
2.食事の温度(温かい)
これはイメージしやすいと思いますが、冷たいものよりも温かい食べ物の方がエネルギー消費を高めます。一口目に温かい汁物で胃腸を温めてから食事するのも良いですね。
3.硬さ(硬い)
硬いものを時間をかけてよく噛んで食べることで、咀嚼や消化吸収に時間をかけることになり、エネルギー消費が高まります。ただし、硬いものをよく噛まずに食べると胃腸に負担がかかるので、よく噛むようにご注意ください。
4.味覚(辛い・美味しい)
甘いものよりも辛いものの方がエネルギー消費が高いです。スパイスなど辛いものを食べると汗をかいたり、血行が良くなったり。エネルギー消費も高まります。
さらに注目すべきは、美味しいものを食べるときの方が、美味しくないものを食べるときよりも消費エネルギーが高まることです。美味しいと感じると唾液がよく出るなど、消化活動が促進されます。
5.食事環境(リラックス)
あわただしく食べるよりも、リラックスした環境で食事をしたり、食事の満足感が高い方が体の消化活動が促進されてエネルギー消費が高くなります。
いかがでしょうか?
「低カロリーだけど、美味しくないものを、冷めたまま黙々と食べる」よりも、「美味しいものを、よく噛んで、楽しく、リラックスして食べる」方が消費エネルギーが高まるというのは、興味深いですね。
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